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2004年 10月 16日
ダイエーが産業再生機構の支援を受けることが決定した。
ダイエーの不振は創業者中内氏の在任晩年に遡る。中内氏は大規模スーパーを日本に持ち込んだ人である。戦後、大規模スーパーの豊富な品揃えと合理性に支えられた豊かなアメリカ人の生活を見て「これだ!」と感動してその手法を真似て日本で安売り店を始めたということだ。 バブル期に入り、日本人の嗜好が変わっても、なお大量仕入れと安売りによる規模の拡大を求めたことが現在のダイエー不振を招いた。イトーヨーカ堂が対面による店舗調理の惣菜に力を入れる中、「各店舗に調理施設など無駄だ」と言ってダイエーは冷凍コロッケ5袋パックの戦略を貫いたのだ。結果を見るに、この戦略は間違っていたようだ。家族が少なくなったこともあり、私達は量は少なくてもいいから、よりおいしいもの、新鮮なもの、安全で安心なものを求めた。 我が家の近くにはイトーヨーカドーがあり、私の大好きスポットのひとつである。常に痒いところを掻いてくれる変化が楽しいので、よく利用する。例えば、昨年は食べきれずにダメにしてしまうことも多かった水菜のパックが今年は半分~1/3量で売られている。じゃがいもやにんじん、トマトも1個から売っている。一人暮らしの人にとっては、5個150円で3個ダメにしてしまうより、1個50円のものを2個買った方がおトクなのだ。しかし、これは都心の店ゆえのことだろう。地方や郊外の店ではやはり5個150円の方が喜ばれるに違いない。 こういったことからも分かるように、もはやスーパーは画一的な小売りのノウハウだけでは通用しなくなってきているのである。地域に密着して、消費者の変化を感じとり、昨日の成功体験だけを過信せず明日を読む感覚が必要なのだ。ダイエーを再生させることができるのは、資金力でも、スケールメリットでもない。(これも必要ではあるが)絶対的に必要なのは、"機"を読める人材を育てるノウハウだろう。そして、そういう人材が活躍できる土壌を用意できるかどうかだ。日産再生においてゴーン氏がクロス・ファンクション・チームで縦割り組織を打破したような根本的な意識改革が必要なのだと思う。ダイエーの再生には、外資系スーパーのウォルマートや総合商社丸紅、三菱商事などが名のりをあげたようだが、これらの企業にそういった指導者はいるだろうか?折りしもフランスの大規模スーパー、カルフールは日本撤退を検討中だという。 カルフール、日本撤退を検討 ダイエーが産業再生機構に頼ったのは、結果的に正解なのかもしれない。 マーケティング・ブログのランキング
by msm_w
| 2004-10-16 00:27
| Biz&Tech
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