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2005年 09月 18日
Googleがゼンリンと組んで地図APIを無償公開して以来、このAPIを利用した面白い試みがいろいろでてきた。
『はてなマップ』は、ユーザーが自分の撮った写真やメモを地図上に自由にマッピングできるサービスだ。はなてマップ全体でも見れるし、ユーザー区切りでも見ることができる。地図日記、地図ブログとも言えるだろう。地図は著作物で結構お高いものなので、はてなマップのように楽しいけれどお金を生み出しそうもないサービスは、Google maps出現以前は実現できなかっただろう。 一方、『Find job!』は商業サイトでの活用事例である。求人情報を地域軸で探すことができる。地図に関連の深い不動産系でもGoogle mapsを使ったサイトができている。USの事例だが『Housingmaps』は物件写真も地図上から見ることができ、地図の衛星写真で街の雰囲気も分かる。現地を歩き回る手間がだいぶ節約されるだろう。 今まで囲い込まれていた技術やサービスが無償開放され、そこにいろいろなアイディアが加わって新たなサービスが生まれることはとても楽しい。しかし、一方で非常に怖い将来も見えてくる。 先ほども言ったとおり、地図は利用料が結構お高いので、今まで地図会社に一定の利用料を払って使っていたサイトはGoogle mapsに乗り換えてそのコストを節約しようとするだろう。契約期間や膨大なデータの乗せ換えの手間を考えると、すぐに、とは行かないだろうが、いずれそうなることは容易に予想される。日本中、世界中のデジタル地図がGoogle maps一色になる可能性があるのだ。日本で考えると、ゼンリン以外の地図会社はデジタル事業からの撤退を余儀なくされる。地図事業というのは結構手間がかかるものらしく、作ってしまえば終わりではないらしい。目印になるようなコンビニ、銀行などはころころ出来たり、なくなったりするし、地名だって変わることがある。メンテが想像以上に大変なのだ。書籍なら多少のタイムラグは許されるが、デジタルの場合そうはいかない。即時反映が当たり前だとユーザー側は考える。 Yahoo!に買われたマピオンは残るだろう。だが、その他の地図業者がデジタルから撤退した後、Googleが「商業サイトは有償にします」と宣言したらどうなるだろう。すでにユーザーがついてしまったサービスを引っ込めるのはなかなかやりにくい。いや、Googleの資金力を考えると、ずっと無償かもしれない。だとしたら、自分が生き残るためでもなく、他社を潰すようなことをするのは罪だろう。 ネットベンチャーがVCに新たなアイディアを持っていくと、「なんでそれ、Googleはやらないの?」と言われてしまうそうだ。「Googleがやらないなら可能性が薄いサービスなのではないか?」もしくは、「Googleがやったら君ら負けちゃうでしょ?」という二つの意図がありそうだ。Googleはもはやベンチャー企業ではなく、莫大な資金力を持つ世界的巨人になった。技術者が楽しいアイディアを実現するという創業時と同じ姿勢であり続けること自体が罪なのだ。持てる者が、持たざる者の可能性を潰すような状況は健全とは言えない。 さらなる成長を期待する株主と、昔の自分達と同じような夢を持つ後進企業の間でGoogleは今後どんな選択をしていくのだろう。成功の味は甘いだけではないようだ。 マーケティング・ブログのランキング
by msm_w
| 2005-09-18 16:03
| Biz&Tech
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