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2006年 02月 20日
先日、楽天の決算結果が発表された。エラく好調だったようだ。売上高で1,000億円台に乗せて、前年比180%増、経常利益で140%増という結果だった。
楽天 2005年12月期決算説明会資料(3.4MB/PDF) 買収によって傘下に入れてきたサイト間のグループシナジーが現れた結果だということだ。 楽天の戦略の根幹は、ブランド統合とID統合により巨大な顧客データベースと共通プラットフォームを築くということだ。これにより、顧客は楽天でワン・ストップ・サービスを享受することができ、楽天はデータベース・マーケティングを駆使して、新たなサービスへの誘導やクロスセルを安価に行うことができる。プラットフォームが共通化されているので運用コストも圧縮される。楽天もグループ企業も顧客もうれしい、いわゆるWin-Win-Winの戦略となる。 また、ブランドを統合することによりマーケティング費用を集中することができる。プロ野球球団という高い買い物をしても、ブランドが統一されていれば、およそ全てのグループ・ブランドがその恩恵を受けることができる。よって、お買い物のコストは分散され、効率のよい広告効果を発揮する。 考えてみれば、ネットの勝ち組と言われる企業はどこもこういった戦略を取っている。Yahoo!ジャパンもいろいろな企業を買収したり、提携したりしているが、サービスを展開する際はYahoo!ブランドの下展開し、Yahoo!IDで統合サービスを提供している。ライブドアも同様で、堀江さんがライブドアの広告塔となり、グループ全体のトラフィックを上げていた。 残念ながらワン・ブランド戦略の弱点は、一つの汚点がブランド全体に広がってしまうという点だ。それは奇しくもライブドアが証明してくれた。だからこそ、matsumo_hさん言うところのethics(倫理)が大切なのだ。(詳しくは「ブランドは失墜する」のコメントをみてね。) ネットに投資している大企業でも、グループ傘下サイトのシナジーを創出するというお題をよく聞く。しかし、大概はうまくいかない。なぜなら、ブランド統合とは、一つのブランドを残し、他は死なせるという選択であり、痛みを伴うものだからだ。ブランドの統合を負うべき本社部署には、そんな強力な推進力などなく、中途半端な連携に終わる。最近リクルートのisizeの影が薄くなっているのは、そういうことだろう。そんなことをしている間に、カリスマが率いる先行グループとの差はどんどん開いていくだけなのだが。 マーケティング・ブログのランキング
by msm_w
| 2006-02-20 23:28
| Biz&Tech
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