検索
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 02月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 06月 2009年 05月 2008年 06月 2008年 05月 more... フォロー中のブログ
今夜もeat it 奥神楽坂日誌 流行りの半纏、着ねば損する のーぷらん 秋葉OLの楽しみ探し ウゴウゴウーゴ★ 【フランス美食村】nao... 思索品 蓮太朗、大きくなあれ!! 夕暮れの匂いに空を見上げる COH茶屋3 Web読書手帖 加州生活日誌 My Jo... それいけ!めんたいこちゃ... studio Y.S. さつえいだ!チャーリー! その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2006年 03月 21日
久々に大きなお買い物をした。我が家にも薄型大画面テレビがやってくるのである。
まずは価格.comでしょ!と、底値を調べてみる。私の欲しい32型の機種は19万円ほどだった。へぇ~安くなったのね。とはいえ、実際画質も見てみたいので、ビックカメラに行ってみた。 店頭での表示価格は26万円くらいだった。やっぱ全然高いな・・とがっかりしたが、「さらにお安くします」の表示があったので、一応、店員さんに聞いてみた。 「これ、おいくらになります?」 「208,000円です。」 「!!!」 あっさり5万円引きになった。それにポイントが17%もつく。ってことは、さらに実質35,360円引きになるということだ。加えて、送料無料、設置無料だという。断然、こっちの方がお得じゃないかっ!!「むふっ」と笑いそうになるのをこらえて、厳しい顔で聞いてみる。 「20万になりませんか?」 「いえ、提示価格はここまでです。」 と、これもあっさり答えが返ってきた。それでもやっぱりビックカメラの方が安いので、ここで買うことにした。 それにしても、こんなに安くしたうえに、サービスまでくっつけたら、儲からないだろう。これって、きっぱりレッド・オーシャンだ。 レッド・オーシャンとは、「ブルー・オーシャン戦略」の中に出てくる言葉だ。すなわちブルー・オーシャンとは"既存の商品やサービスを進化させ、新規市場を創造する"ことであり、戦わずして競争に勝つ市場を開拓するということである。反対にレッド・オーシャンは"血みどろの戦いが繰り広げられる既存市場"のことだ。 熾烈な開発競争、価格低下競争を繰り広げる家電メーカーもレッド・オーシャンなら、流通もレッド・オーシャンである。レッド・オーシャンを抜け出すには、新たな付加価値を加えるしかないのだが、新たな付加価値なんて、そうそう落ちているものではない。ならばレッド・オーシャンを泳ぎきるしかないのだ。それは薄利多売に徹し、一人の客にかける手間を削減するしかないだろう。 そんな販売オペレーションを数年前に確立した企業がある。NISSANの中古車販売会社カレストである。中古車というのは、価格が一定ではない。値引き交渉のうまさで価格が決まるようで、素人としてはなんとも納得がいかない。そういう消費者の不満に対して、ワン・プライス制(値引きなし)を導入し、透明性を高めた。客から声をかけられるまで、営業マンからは声をかけないというプレッシャー・フリーの販売スタイルも導入している。聞こえはいいが、これは営業マンの効率を高める施策でもある。そして「これだけ見たんだから、もう十分検討した。ここで見つからなければ他にもない。」と客が自分で納得できるよう広い敷地に大量の展示車を並べた。これによって、カレストでは他の中古車店ではありえないくらいの台数を売上げている。 ビックカメラも同じではないだろうか。ビックカメラでは、テレビ売り場の前を何度も行ったり来たりしてもこちらから声をかけない限り、店員から声をかけられることはなかった。そして、ラスト・プライスをさっさと提示して、無駄な値引き交渉には応じてもらえなかった。店舗もだだっ広く、比べて見てまわるだけでも「もう、いいっか」と思わせる。ただちょっと違うのは、"お得感"を演出し、納得感を高めるために、表示価格からさらに引いた提示価格とか、ポイント引きを行っていることだ。 しかし、効率を極限まで高めるのが、売上を上げる道だというのはなかなか厳しい話である。レッド・オーシャンなのだから仕方ないのだが。 マーケティング・ブログのランキング
by msm_w
| 2006-03-21 00:52
| Biz&Tech
|
ファン申請 |
||