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2004年 07月 27日
シンガポールで検閲済み過激度薄の「SEX AND THE CITY」が放送されるという。
過激度薄れた「セックス・アンド・ザ・シティ」、シンガポールで放送 Garden City、美しく整然とした国として有名なシンガポールは非常に特異な政策を打ち出す国として以前から個人的に注目していた。 なんと言っても驚いたのはその出産政策だ。シンガポール政府は一時、子供は2人で十分「Two is Enough」というスローガンの元、出産抑制政策を取ってきた。しかし、予想以上の少子化傾向と高齢化に1983年出産奨励政策に転換した。それが、すごい!今度は「高学歴女性には結婚と多産を、低学歴女性には避妊を」というスローガンで、高学歴の女性が子供を産んだ場合は、奨励金をたくさん出し、学歴のない女性には優遇なしで、学校も高学歴女性が産んだ子供の方は優先的に"いい"学校に入学させるという政策であった。もっともこの政策は"遺伝子主義"と言われ「科学的根拠がない」差別的政策として批判が多く、その後奨励金の範囲が拡張されたりしたようだ。この極端な政策からも想像できる通り、シンガポールは教育に非常に力を入れており、IT教育には国を挙げて力を入れているという。 さて、こんなSF映画のような政策を取る国をどう思われるだろうか。 「人間的ではない。」「私生活まで国に管理されている。」と言ってしまうのは簡単である。しかし、無策であった場合どうなるか。シンガポールは周りを海で囲まれた、これといった資源も産業もない小さな国である。周囲の東南アジア諸国では劣悪な環境で育つ子供も多い。貧困の為、国からの補助金を目当てに子供を産み、産みっぱなしの親。そういう家庭に生まれた子供達はゴミの山を漁り、幾ばくかのお金で毎日やっとの生活を送る。やがてストリートチルドレン化し治安は悪化、犯罪が増える。女の子は先進国から買春観光にきた大人達に体を売り、今日を生き延びる。HIV流行によりだいぶ減ったようだが、日本は間違いなく加害者国の一つだ。 シンガポールに旅行にいかれた方なら、そんなこととは無縁な美しく豊かな国という印象を持たれていると思う。 しかし、「ITがなければ、シンガポールは単なる漁村」とシンガポールの国民が自ら言うほど、もともと恵まれた国ではないのだ。それを政治の力でコントロールし、人工的でストイックでさえある美しさ、豊かさを維持している。そういう国である。不健全な内容には娯楽といえども情報操作をするという姿勢が今回の「SEX AND THE CITY」の検閲という形で表れても不思議ではない。 シンガポールの話を聞くたびに「豊かさとは?」「自由とは?」といつも考えさせられてしまう。些細な葛藤や不満はありながらも毎日平和に過ごしている私には、シンガポールの政策を「正しい」という勇気もないが、「間違っている!」と非難する自信もない。 koukobarさんの 自由って・・・ からのトラックバック マーケティング・ブログのランキング
by msm_w
| 2004-07-27 00:37
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