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2009年 10月 24日
だーいぶ前に『”あちら側”の攻防』という記事をポストした。
SaaSやクラウドコンピューティングが台頭してきちゃうとマイクロソフトとかパッケージ販売している企業はいよいよヤバいね、という内容だ。あれから1年半が経過し、SaaSやクラウドはビジネス界でも注目の技術になりつつある。 じゃ、これらの技術はパッケージを駆逐してビジネス界のメイン・ストリームとなりうるのだろうか? SaaSもクラウドもユーザー企業にコスト削減、立上げまでの時間短縮という大きなメリットをもたらすので、素質としては有力だろう。しかし、一時の”Web2.0”のごとくブームに終わる可能性も十分にある。なぜなら周辺マーケットを圧迫してしまうからだ。 例えばCRMやERPといったパッケージ商品は代理店制度の下、販売される。パッケージ・ベンダーが商品を開発して、代理店たるSIベンダーが営業とインテグレーションをしてユーザー企業に導入する、といった具体だ。こうするとパッケージ・ベンダーは営業コストを圧縮して手離れよく商品を販売できて、次の商品開発やバージョン・アップに専念できる。一方、SIベンダーはパッケージの販売手数料と莫大なインテグレーション費用を手に入れることができる。ところがSaaSなどになると、このSIベンダーのような中間業者の取り分が少なくなる。販路としての代理店は残るし、CRMのような業務ソフトはシステムさえ入れればいい訳ではないので、CRM業務を設計する業務コンサルの需要は残るだろう。しかし、最も売上が大きいハードとSIはいらなくなる。つまり、代理店にとってはパッケージを売った方が得だから、相変わらずそちらに力を入れ続けることになる。 SaaS提供企業にとっても厳しい現実がある。パッケージ販売であれば販売した時点で売上がたつ。ユーザー企業は使っても使わなくても買った時に代金を払わなければならない。しかし、SaaSは使った分だけ課金的な価格体系にならざる得ないので、売上が後ろ倒しになるし、使われなければ売上が極小化する。 SaaSのトップランナーといえばSalesforce.comだが、彼らはかつてVCから湯水のごとく資金を調達しているし、クラウドで成功しているアマゾン、Googleはクラウドで儲けようとしている訳ではなく、遊休資産を活用しているだけだ。なんだか、金持ちが片手間の道楽としてやってるみたいだ・・・。 アプリもデータも”あちら側”、ハードも分散というコンセプトは素晴らしいのだが、商構造上の不都合という”こちら側”の事情が横たわる。この”こちら側”の事情にうまく折り合いをつけられればSaaSもクラウドもメイン・ストリームになるんだろうな。 マーケティング・ブログのランキング
by msm_w
| 2009-10-24 19:08
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